映画『終点のあの子』映画化決定

2025.6.26
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【製作幹事・制作プロダクション】

『終点のあの子』

原作:柚木麻子『終点のあの子』(文春文庫) 

監督・脚本:吉田浩太 

出演:當真あみ、中島セナ、平澤宏々路、南琴奈 

 

【NEWS】

柚木麻子、鮮烈のデビュー作を映画化!

  特別な存在になりたい—。 女子高生の切実な心情をリアルに、切なく、残酷に描く。

 

柚木麻子のデビュー作、「終点のあの子」(文春文庫)が映画化され、2026年に劇場公開する運びとなりました。

「終点のあの子」は、2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した短編「フォーゲットミー、ノットブルー」を第一話においた全四編からなる連作集で、世田谷区小田急線沿線にある私立女子高校に進学したばかりの少女たちが登場する。第一話は、中学校から上がってきた内部生の希代子(きよこ)と外部生の朱里(あかり)が主人公。第二話は、朱里に親友の希代子を取られた奈津子(なつこ)を主軸にした物語。第三話は3人のクラスメイトでもあり、リーダー格の華やかな美人、恭子(きょうこ)に焦点をあて、第四話はそんな彼女らの7年後の話となる。映画では、第一話の「フォーゲットミー、ノットブルー」に注力している。

入学式の日。中学からの内部進学者の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマンだった。希代子は風変わりな朱里が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、ある変化が訪れるー。

本作で主人公、希代子と朱里を演じるのは、當真あみと中島セナ。當真は、TVドラマ「妻、小学生になる」(22/TBS)でテレビドラマ初出演を果たし、2023年には、NHK大河ドラマ「どうする家康」などの注目作に出演。映画の出演作においては、今年2025年だけでも『おいしくて泣くとき』、『雪風 YUKIKAZE』、『ストロベリームーン』があり、更に大人気シリーズ「ちはやふる-めぐり-」にて連ドラ初主演が決定している注目の俳優。「自分も何者かになりたい」という気持ちを抱き、今とは違う場所に身を置きたいと思っている希代子をまっすぐな存在感で体現している。

一方、希代子が惹かれる朱里に扮した中島は、2017年からモデル活動をはじめ、映画『クソ野郎と美しき世界/慎吾ちゃんと歌喰いの巻』(18)でスクリーンデビュー。他、『ウィーアーリトルゾンビーズ』(19)、『あこがれの色彩』(24)に出演。ディズニープラス 『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』(23)では主演を努めた。本作では、自由奔放で他のクラスメイトとは異なる、知的で大人びた風格と孤高さを纏った朱里とまさに同化したような実在感を作品に刻んでいる。

そして、希代子と朱里の同級生、奈津子と恭子に扮するのは、平澤宏々路、南琴奈。

狭い世界に固執する私立女子校を舞台とし、痛くて切ない青春時代を魅力的に共感させてくれる本作の監督を務めたのは、『好きでもないくせに』(16)や『愛の病』(18)などで知られ、2021 年には、ロッテルダム国際映画際に招待され話題を呼んだ『Sexual Drive』など、これまで女性を主体的に描いてきた吉田浩太。

本作は、女性を多角的に描き続けている柚木麻子の小説を原作に、今後の日本映画を担う次世代の役者陣を起用し、文学作品初挑戦にして吉田監督の新境地となる作品。これまでの“青春映画”とは一線を画す作風が評価され、今年の6月13日より中国・上海で開催される第27回上海国際映画祭のGALA部門でのワールドプレミア上映が決定した。

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